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 日光市中宮祠の日光二荒山神社中宮祠で4日、室町時代から続く新春の伝統行事「武射祭(むしゃさい)」が行われ、今年の安寧や無病息災などを願い神職らが矢を放った。

かけ声とともに矢を放つ弓道関係者=4日午前10時45分、日光市中宮祠
かけ声とともに矢を放つ弓道関係者=4日午前10時45分、日光市中宮祠

 武射祭は日光の山々を巡り男体山と群馬・赤城山の神が争い、加勢した弓の名手による矢で男体山の神が勝利した故事に由来する。

 関係者約40人が参列し社殿で祭典を執り行った後、境内にある上神橋(かみしんきょう)へ移動。中麿輝美(なかまろてるみ)宮司を皮切りに、神職や弓道関係者が「やー」というかけ声とともに次々と矢を放った。

 縁起物とされる放たれた矢を参拝客が探して持ち帰る姿も見られ、家族で訪れた栃木市の会社員大森直人(おおもりなおと)さん(40)は「家内安全を願って自宅に飾りたい」と話していた。