新発見の均整唐草文様の宇瓦(左)。かまどの補強材として使われていた

 【小山】粟宮の「中渋辺(なかしべ)遺跡」の発掘調査で、奈良時代に作られたとみられる新発見の文様の瓦が出土したことが6日までに分かった。周辺での瓦の供給施設としては、乙女1丁目の国史跡「乙女不動原瓦窯跡(おとめふどうはらかわらがまあと)」が知られているが、同窯跡からの出土品とは異なっていた。同遺跡の近隣に別の瓦窯が存在していた可能性が浮上した形で、今後の詳しい分析や周辺の発掘調査が注目される。