1995年の阪神大震災は17日、発災から30年となる。災害時の支援を中心に栃木県内の市民活動をけん引する認定NPO法人「とちぎボランティアネットワーク」(とちぎVネット、宇都宮市)は30年前、大震災を機に前身の団体が発足した。その後、那須水害や東日本大震災など県内外の54の災害に関わり、ボランティアの派遣人数は延べ1万6千人超に上る。能登半島地震の被災地では現在も活動を続ける。一方、近年はメンバーやボランティアの高齢化が課題で、後進の育成や学生ら若者世代の取り込みに注力している。

 Vネットの前身は矢野正広(やのまさひろ)理事長(63)らが立ち上げた「阪神の復興を願う・栃木人ネットワーク」。