【市貝】20歳を迎えた町の若者に日本酒のおいしさを知ってもらおうと、上根の惣誉酒造は12日、二十歳の集いが開かれた町民ホールで「初めてのひと口プレゼント企画」として純米吟醸300ミリリットル瓶を式典参加者に無料贈呈した。
このイベントは一昨年と昨年は同酒造の敷地で独自に行っていたが、今年は「町の地酒をPRしたい」という町のサポートを受け、町民ホール駐車場に初めて特設ブースを設置。参加者の年齢を確認し、帰宅後の飲酒の誓約書を書いてもらった上で、河野道大(こうのみちひろ)専務取締役(33)が「おめでとうございます」などと声をかけながら布袋に入った地酒を手渡した。
振り袖姿で日本酒を受け取った赤羽、専門学校2年岩渕(いわぶち)ちほりさん(20)は「改めて20歳を実感した。家に帰って日本酒を味わってみたい」。今年の箱根駅伝で東洋大10区を担った薄根大河(うすねたいが)さん(20)も式典に参加。「来年はもっと成長した姿を見せたい」と、故郷の銘酒を手に飛躍を誓った。