1995年の阪神大震災から17日で30年を迎える。大規模災害時に被災地入りし、精神医療分野の支援に取り組んできた栃木県立岡本台病院長の下田和孝(しもだかずたか)さん(67)にとって、初めての現場は生まれ故郷の神戸市を襲った大震災だった。避難所を巡回し、震災のショックや慣れない生活で精神的に不安定な被災者たちと向き合った。十分な診察場所も薬もない中、適切な医療を届けようと奮闘した。その経験を原点として忘れずに、現在も被災地で医療支援に携わっている。
「生まれた場所があんなことになるなんて思ってもみなかった」。大震災当時、下田さんは37歳。米国に出張中だった。夜、ホテルでテレビを見ていると、幼少期まで過ごした神戸市の惨状がトップニュースで流れた。
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