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 栃木県立美術館で18日、大田原市の竹工芸家で重要無形文化財保持者(人間国宝)勝城蒼鳳(かつしろそうほう)さんの追悼展「勝城蒼鳳 よむ あむ うつす-人間国宝に訊く竹の道」(県立美術館、下野新聞社主催)が開幕した。3月23日まで。

開幕した勝城蒼鳳さんを追悼する展覧会。ギャラリートークは多くの来館者でにぎわった=18日午後3時55分、宇都宮市桜4丁目
開幕した勝城蒼鳳さんを追悼する展覧会。ギャラリートークは多くの来館者でにぎわった=18日午後3時55分、宇都宮市桜4丁目

 開幕式には関係者約90人が出席。晩年まで衰えることのなかった、勝城さんの創作意欲あふれる作品群を堪能した。

 勝城さんは2023年に88歳で亡くなった。追悼展では、初期から晩年までの約60点を紹介している。会場には、農作業を好んだ勝城さんらしく、四季折々の自然から受けた感動を伸びやかで力強い表現で昇華させた作品が並んでいる。

 栃木市箱森町、主婦中野康子(なかのやすこ)さん(67)は「作品がまとう力強い息吹に圧倒された。竹工芸を見る目が変わった」と感嘆していた。