「人形のまち」として知られる栃木県佐野市の専門店で、3月3日の桃の節句を前にひな人形作りが大詰めを迎えている。

一体一体、丁寧に手作りされるひな人形
創業134年の同市久保町、松本雛(ひな)人形店では20日、社長の松本浩之(まつもとひろゆき)さん(62)と妻敬子(けいこ)さん(57)が制作に追われた。男びなの衣装を着せたり、女びなの頭部を取り付けたりする作業を熟練の手つきで進めていった。
人形は手作りしており、完成までに6、7カ月かかるという。今年の桃の節句に向けた作業は2月中旬まで続く見込み。松本さんは「春のような温かみのあるひな人形を一体一体、丹精して作っています」と話している。
