「県内には多くの河川があるが、水源地を知っている人は少ないのではないか」。下野新聞「あなた発 とちぎ特命取材班」(あなとち)にこんな声が寄せられた。記者が「水源ではなかろうか」と思い浮かべることができたのは塩谷町にある名水百選の「尚仁沢湧水」くらい。県内の有名な河川の水源地はどこなのか。主な1級河川を調べてみた。

 県河川課によると、県内には、国土交通大臣か知事が管理する1級河川と、市町長が管理する準用河川、普通河川がある。県内の河川は全て1級水系に属するため、県内に2級河川は存在しない。

 本県の1級河川は、利根川、那珂川、久慈川の三つの水系に属する計298河川で、総延長は約2697キロ。東京と鹿児島を陸路で往復するのに匹敵する長さだ。内訳は、利根川水系が164河川(総延長約1618キロ)、那珂川水系132河川(総延長約1069キロ)、久慈川水系2河川(総延長10キロ)となっている。

 これらの中でまず紹介するのが「鬼怒川の~水きよらかに~♪」と県民の歌でもおなじみの鬼怒川。