多発する交通死亡事故を受け、検問を強化する警察官=23日午後7時5分、真岡市大谷台町

 今年に入り、県内で交通死亡事故が急増している。22日現在、11件の交通死亡事故が発生し11人が死亡。2件2人だった前年同期に比べ9件9人増加した。県警が掲げる年間抑止目標60人を大幅に上回るペースで推移している。死亡事故は9市町で発生。薄暮時から朝方にかけ、交差点での事故が目立つ。死者の7割を65歳以上の高齢者が占める。県交通安全対策協議会は今月2度の交通死亡事故の全県警報を発令。県警は現状を「異常事態」とし、取り締まりや広報啓発を強化し、抑止に注力している。