他界した小山田優生さんの名前が入ったファイトパンツを手に勝利を誓う高橋さん=2月上旬、宇都宮市

他界した小山田優生さんの名前が入ったファイトパンツを前に勝利を誓う高橋さん=2月上旬、宇都宮市

小山田優生さん

他界した小山田優生さんの名前が入ったファイトパンツを手に勝利を誓う高橋さん=2月上旬、宇都宮市 他界した小山田優生さんの名前が入ったファイトパンツを前に勝利を誓う高橋さん=2月上旬、宇都宮市 小山田優生さん

 急性骨髄性白血病を患い、5年前に16歳で亡くなった宇都宮市、小山田優生(こやまだゆい)さんの存在が、今なお友人らを支えている。同市若松原2丁目、トレーナー高橋克佳(たかはしかつよし)さん(20)はその1人。将来を思い悩む中、小山田さんの言葉を思い出し、背中を押された。「やりたいことは、できるうちに」。憧れの格闘技の世界に飛び込み、東京都内で11日、プロデビューする。小山田さんの名前が記されたファイトパンツをはき、「一緒に戦う気持ち」で夢舞台に挑む。

 宇都宮市簗瀬町のジム。高橋さんはトレーナーとして、格闘技を指導する。勤務後は毎日2時間半、トレーニングに打ち込む。「練習が厳しくても好きだから続けられるし、将来を思い描ける」。そう思えるようになったのは、小山田さんの存在がきっかけだった。