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 強い冬型の気圧配置の影響で8日から大雪に見舞われた県北部では10日、各地で銀世界が広がった。

殺生石の遊歩道脇に並ぶ雪に埋もれた千体地蔵=10日午後0時30分、那須町湯本
殺生石の遊歩道脇に並ぶ雪に埋もれた千体地蔵=10日午後0時30分、那須町湯本

 宇都宮地方気象台は8日午後、日光市と那須塩原市、那須町に相次いで大雪警報を発表し9日夕までに解除した。気象庁によると、この間の積雪は土呂部で最大88センチ、那須高原42センチ、奥日光34センチを記録した。

 10日も那須町では朝から小雪が舞い続けた。観光施設や旅館関係者は雪かきに追われ、除雪車が県道那須高原線で作業。湯本の観光名所「殺生石」では遊歩道脇の千体地蔵が頭まで雪に埋もれる中、観光客が一面の雪景色を楽しんでいた。

 町内の知人から積雪の連絡を受けて訪れた茨城県土浦市国分町、会社員山本静男(やまもとしずお)さん(46)は「解けずにしっかり積もった雪を楽しむのは久しぶり」とはしゃぐ愛犬の姿に目を細めていた。

(文・写真 永嶌理絵)