小児科医(右)のアドバイスを受けながら聴診器で心音を聞く生徒

 【鹿沼】北小で6日、6年生向けのキャリア教育授業「必聴仕事人」が初めて行われた。約70人が八つの職種のやりがいなどを学んだ。

 同校学校運営協議会を母体とする地域団体「北光コミスク・ねっと」が主催。児童に自分たちの将来や職業について考えてもらい、地域住民との交流を促す狙いがある。

 講師を務めたのは美容師、保育士・幼稚園教諭、動物飼育員、1級建築士、市職員、トリマー、小児科医、アスレチックトレーナーの8人。いずれも児童にアンケートで「話を聞いてみたい仕事」を自由筆記で尋ねた結果、上位に挙がっていた。

 生徒たちは班ごとに各講師の話を聞き、仕事のやりがいや目指した理由、今やるべきことなどを学んだ。渋江颯太(しぶえそうた)さん(12)は「動物飼育員の仕事が面白そうだと思った」と白い歯を見せた。

 講師を務めた市職員で同団体事務局長の金子慎吾(かねこしんご)さんは「若いうちに、働くとはどういうことか意識することは大切。来年も開きたい」と話した。