全国的に厳しい寒さが続く中、日光、那須塩原両市境にある黒滝が氷結し、自然の造形美を見せている。

氷結し、陽光に浮かび上がる黒滝=20日午後0時40分、日光市川治温泉高原
黒滝は鶏頂山の北西部に位置し、日塩もみじラインから赤川の源流部へ約1・5キロ歩くとたどり着く。黒滝などで氷瀑観賞ツアーを主催する「日光ジャンボ」(日光市久次良町)の関根宣行(せきねのぶゆき)代表(42)によると、1月上旬には部分的に氷結していた。
20日の滝周辺は、今月のまとまった降雪で1メートル近く雪が積もっていた。青空がのぞくと幅約15メートル、落差約20メートルの氷のカーテンが陽光に浮かび上がった。関根代表は「今年は寒波のおかげで氷が長持ちしている。3月上旬まで楽しめそう」と話した。近くに駐車場はなく、注意が必要だ。
宇都宮地方気象台によると、同日の県内の最低気温は真岡が氷点下9度、宇都宮は氷点下5度となるなど全14観測地点のうち4地点で今季最低を記録した。
(永嶌理絵)