栃木県を代表する郷土料理「しもつかれ」
栃木県を代表する郷土料理「しもつかれ」

 栃木県の郷土料理といえば、皆さん何を思い浮かべるだろうか。農林水産省ホームページの「うちの郷土料理」で栃木県を代表する一つとして紹介されているのが「しもつかれ」。2月の初午(はつうま)に食べる料理だが、作り方や味は地域や家庭によってまちまちだ。下野新聞社が今年実施したアンケートでも、使用食材や調味料の組み合わせが多様に見受けられた。その中でも特に、「酢を使う」という回答が目にとまった。調べてみると、思わぬしもつかれの“元祖”にたどり着いた。

 アンケートは1月21日~2月4日、LINE公式アカウント「とちぽ」を通じて実施し、1162人から回答を得た。

 

 年に1回以上しもつかれを作る習慣が「ある・あった」と答えた375人を対象に、使用する調味料を聞いた。複数回答で最も多かったのは「酒粕(さけかす)」(351人)。次いで「しょうゆ」(260人)、「塩」(219人)と続いた。

 最も少なかったのが「酢」(24人)で全体の6%にとどまった。では酢を入れるのは邪道なのだろうか。