進級・進学シーズンの春。新生活への期待でいっぱいの子もいれば、不安や悩みを抱える子もいるでしょう。そんなときに寄り添ってくれるのが、電話やオンラインチャットを通じて18歳までの子どもたちの声を受け止める「チャイルドライン」です。今回は県内で活動している認定NPO法人「チャイルドラインとちぎ」理事長の福本佳之(ふくもとよしゆき)さん(49)に、県内での相談内容や家庭での子どもの声を受け止めるこつを聞きました。

 どんな声でも受け止める

 チャイルドラインの受付時間は、全国共通のフリーダイヤル(0120・99・7777)で毎日午後4~9時。曜日によってアプリを使ったインターネットネット電話やオンラインチャットにも対応しています。困り事や悩みを相談するだけでなく、その日あった出来事やうれしかったことなども自由に話していいんです。

 電話やチャットでつながるのは、「受け手」と呼ばれるボランティア。(1)秘密を守る(2)名前は言わなくていい(3)途中で電話やチャットを切っても大丈夫-といった約束があり、相談内容を勝手に家族や学校などに知らせることはありません。

県内の小中高校生に配布されるチャイルドラインのカード。記者は子どもが使う財布の中に入れている
県内の小中高校生に配布されるチャイルドラインのカード。記者は子どもが使う財布の中に入れている

 県内の小中高校、特別支援学校で名刺サイズのカードを配布しているほか、小山市の小中学生が使うタブレット端末では、学習用eポータルを立ち上げるとチャイルドラインとちぎの情報も掲示されています。

 「大切な家族だからこそ話せない本音やモヤモヤもあるでしょう。

「はぐくもっとデジタル」では、記者が子育ての悩みや疑問、栃木県内のお楽しみ情報などを幅広く取材し、読者の皆さんに役立つ情報を紹介していきます。取り上げてほしいテーマなど、ご意見・ご要望がありましたら以下のフォームからお寄せください。