【那須塩原】市内の魅力を効果的に発信しようと、市が製作した短編映画「紡がれる想い」の完成記念上映会がこのほど、豊浦のフォーラム那須塩原で開かれた。
家業の経木(きょうぎ)工場を手伝う男子高校生が、オーストリアからホームステイに来た女子留学生と心を通わせる物語。経木を生産する三区町の島倉産業や那須拓陽高など全編を市内で撮影しており、同校生徒もエキストラで出演している。
上映会は市民ら約130人が観賞。牧場や緑の広がる田んぼなど見覚えのある美しい風景を舞台に、言葉の壁に苦労しながらも距離を縮めていく2人の様子に見入っていた。
ロケ地となった同社の島倉広彰(しまくらひろあき)さんや、企画協力した黒磯那須青年会議所の笹森貴仁(ささもりたかひと)さんら4人によるトークイベントや、市出身の小池隆太(こいけりゅうた)監督(37)による舞台あいさつも行われた。
小池監督は「良かったという声をもらい、一安心した。地域の中にさまざまな魅力があることを感じてもらいたい」。西三島3丁目、公務員小池久史(こいけひさし)さん(62)は「経木を作る工程などを、映像を通して知ることができて面白かった」と話した。
市は今後、市内外のイベントで同映画を上映するほか、短編映画祭への出品も検討している。