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 ナシの生産が盛んな栃木県宇都宮市のナシ園で今年も純白の花が咲き、人工授粉作業が始まった。

白い花を咲かせるナシ畑で始まった人工授粉作業=15日午前10時55分、宇都宮市氷室町
白い花を咲かせるナシ畑で始まった人工授粉作業=15日午前10時55分、宇都宮市氷室町

 同市氷室町の島田梨園では作業初日の15日、従業員ら計10人が「梵天(ぼんてん)」と呼ぶ先端に羽毛が付いた専用の道具を使い、1輪1輪丁寧に花粉を付けた。

 同園は鬼怒川左岸の台地約2・8ヘクタールで、「にっこり」や「幸水」など5種約700本を栽培。品種ごとに花が咲き始めている。

 今年は冬が寒く、寒の戻りもあり、例年より開花が3、4日遅いそう。園主の島田典男(しまだのりお)さん(57)は「遅い分、受粉期の気温が上がり受粉しやすい。豊作になると思う」とにっこり。

 授粉作業はミツバチの手も借りながら、今月下旬まで続く。早い品種は8月から収穫が始まるという。

◇ほかにも下野新聞フォトサービスに写真