「ちいさなうさこちゃん」(改訂版 1963年 原画)((C)Mercis bv)(提供写真)

 「うさこちゃんとたれみみくん」(2006年 印刷原稿)((C)Mercis bv)(提供写真)

 ミッフィー展の会場=東京・銀座((C)Mercis bv)(提供写真)

 シルバニア村の仲間たち((C)EPOCH)(提供写真)

 花壇に咲くネモフィラの花々=東京・舎人公園(提供写真)

 「ちいさなうさこちゃん」(改訂版 1963年 原画)((C)Mercis bv)(提供写真)  「うさこちゃんとたれみみくん」(2006年 印刷原稿)((C)Mercis bv)(提供写真)  ミッフィー展の会場=東京・銀座((C)Mercis bv)(提供写真)  シルバニア村の仲間たち((C)EPOCH)(提供写真)  花壇に咲くネモフィラの花々=東京・舎人公園(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【26日(土)】

 ▽「誕生70周年記念 ミッフィー展」(~5月12日、中央区・松屋銀座8階イベントスクエア)

 オランダの絵本作家でグラフィック・デザイナーのディック・ブルーナさんが描いた絵本の主人公・ミッフィー(うさこちゃん)。その誕生70周年を記念した展覧会が、銀座で開催されている。

 テーマは「もっと、もっと、ミッフィー」。1955年に誕生した「ちいさなうさこちゃん」(初版)から2009年まで、半世紀以上にわたり創作された全32作品の原画やスケッチを一堂に集めた。本展プロデューサーの君和田敬之さんは「シンプルな線で描いた愛らしいミッフィーらの姿や、赤黄青緑など6色と1ページ4行の文章だけで表現された物語。時代を超え共感を呼ぶ“奥深さ”を感じてほしい」と話す。

 「うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん」(96年)の原画は初公開。家族や友だちと幸せに暮らすミッフィーが、おばあちゃんの死に直面し涙を流す場面は印象的だ。

 曲がった耳を例えたあだ名で呼ばれる同級生の心の痛みを、クラスの仲間に伝える勇気を描いた「うさこちゃんとたれみみくん」(06年)の原画も。「子ども時代にも悲しいことやむずかしいことはあるけれど、やさしい目線で寄り添う作者の気持ちが作品に現れている」

 ブルーナさんの初期絵画作品やペーパーバックの装丁、ポスターデザインも展示。ミッフィーを生み出すまでの歩みを紹介する。長いこと試行錯誤して作画する姿をとらえた動画には驚かされるだろう。

 「ブルーナさんは東日本大震災の時、日本の子供たちを心配するミッフィーの絵を真っ先に送ってくれた。平和な世界と家族の幸せを願う心を、会場で受け取ってもらいたい」

 7月以降、神戸、大阪、横浜、名古屋へ巡回予定。

 ○そのほかのお薦めイベント

 【26日(土)】

 ▽「シルバニアファミリー展40th」(~5月18日、豊島区・池袋サンシャインシティ 文化会館ビル)

 世界80以上の国・地域で愛されているドールハウスシリーズ「シルバニアファミリー」の誕生40周年を記念した大規模企画展覧会が、池袋で開かれている。

 子どもの想像力と発想力を養う玩具として開発されたドールハウス。本格的な造りの家、お店や学校に、家具・日用品を配置し、かわいらしいウサギやクマ、リスなどシルバニア村の仲間たちの、緑と自然に囲まれた生活空間を作って遊ぶ。

 そこに携帯電話や薄型テレビはない。トラディショナルな椅子やテーブル、冷蔵庫などの家財道具をそろえ、“真の豊かさ”や“家族の絆”に触れてもらう。歴代ドールハウスのアーカイブ展示から、そんなテーマが感じ取れる。

 会場に設けた「森の小道」の先には、“シルバニア村”の約3・6メートル×2・7メートルの大型ジオラマ。動物の人形の赤ちゃんたちが遊ぶ「ゆうえんちエリア」も楽しめる。

 エポック社ブランディング推進室マネジャーの前美里さんは「さまざまな生き物が仲良く暮らす村というコンセプトは、多様性の時代を先駆けていた。寛容でぬくもりある世界観に触れ、親子はもちろん、若者を含め幅広い世代の方に楽しんでもらいたい」と話した。

 ▽「日本橋高島屋S.C.BBQビアガーデン」(~11月5日、中央区)

 バーベキューを楽しめるビアガーデンが、日本橋高島屋本館の屋上庭園にオープンしている。

 重要文化財の庭園は、都心でありながら緑や木々に囲まれた開放的な空間。黒毛和牛やラムチョップにロブスターを組み合わせたアメリカンスタイルのバーベキューなどが提供される。地下1階の生鮮食品売り場で購入した肉や魚介類を持ち込めるプランも用意。ゴールデンウイークに家族や友人と訪れたい。

 ▽「花と光のムーブメント 舎人公園 ネモフィラの海に映るトネリの星たち」(~29日・足立区)

 青い花“ネモフィラ”とイルミネーションを融合したライトアップイベントが、舎人公園で行われている。

 花の色と空、水を連想させる“青色”のライティングを園内あちこちに施した。メタセコイアの並木道が瑠璃色にライトアップされた演出が楽しめる。その先の噴水には大小さまざまな球体のライトを設置し、ネモフィラをモチーフにした大きな花のオブジェも飾られている。

 見どころとなるネモフィラの花壇は、花々を美しく見せる繊細なライトアップ(18時から)で海のような空間が広がり、幻想的な雰囲気を醸し出す。

 【30日(水)】

 「地球市民セミナー」(17時半、品川区・清泉女子大)

 「地球社会の諸課題」に関連する研究や活動に携わる人々が講演する市民向けセミナーが、東五反田で開催される。第49回となる今回は、品川区長の森沢恭子さん、立正大教授の川眞田嘉壽子さんらが、ジェンダー平等と性の多様性を尊重する社会の実現について、先端事例も交えて話し合う。今後、5月21日から7月16日まで隔週水曜に開催し、さまざまな分野の専門家が登壇する。