雲巌寺のぬれ縁で和紅茶を楽しむ来訪者

 【大田原】須賀川地区の名刹(めいさつ)雲巌寺で3日、地元産茶葉を使った和紅茶が楽しめる縁側カフェ「夏木立」が開かれた。訪れた人たちは新緑が映える境内を眺めながら格別の1杯を味わい、心安らぐひとときを過ごした。

 同地区の活性化に取り組む「やみぞあづまっぺ協議会」の主催。来訪者は方丈(本堂)のぬれ縁に設けられた席で、同会が生産する和紅茶「雲巌の静謐(せいひつ)」やトウガラシ紅茶などを楽しんだ。座禅体験も行われ、参加者は座禅堂の張り詰めた空気を感じながら心を整えた。

 家族で訪れた本町1丁目、磯飛紀子(いそひのりこ)さん(77)は「和紅茶はおいしかったし、座禅も鳥のさえずりや風の音が聞こえて心地よかった。何かとざわざわとする日常だが、こうした静けさを感じる時間を大切にしたいですね」と話した。