2024年の県内への観光客入り込み数は前年比7・3%増の8997万3343人、宿泊延べ人数(宿泊数)は5・8%増の830万4195人だったことが12日、県のまとめで分かった。新型コロナウイルス禍前の19年に比べて入り込み数は近い水準に回復し、宿泊数は上回った。宿泊者のうち外国人は18・7%増の27万9217人で、コロナ禍前を含め過去最多となった。県は1年間を通してコロナ禍による制限がなく、インバウンド(訪日客)に有利な円安も追い風になったとみている。

県観光交流課によると、観光目的で入場者が年間千人以上の施設の他、ホテルや旅館などを対象に県内市町が調査した推計値を同課が集計した。
入り込み数と宿泊数はいずれもコロナ禍の20年に激減。その後、右肩上がりが続いている。24年の入り込み数はコロナ禍前の19年に比べ2・5%少なかった。一方、宿泊数は0・6%、外国人宿泊数は13・0%ともに上回った。同課は円安などに加え、23年8月に海外の本県観光誘客拠点「観光レップ」を新たに中国、米国、タイで設置したことなどが奏功したとする。
日光などインバウンド増に手応え 那珂川はゴルフ客急増
2024年の県内の外国人宿泊数が過去最多を更新した。インバウンド(訪日客)増加の波に乗る市町の観光関係者は手応えを強調し、さらなる伸びを期待する。
「日本人より多いと思う日があるくらい、外国人がたくさん来ている」。世界遺産「日光の社寺」門前町の商店などで組織する「日光表参道鉢石(はついし)会」の高村英幸(たかむらひでゆき)会長(61)は勢いを実感する。
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