9回、安打性の当たりを好捕し仲間に迎えられる作新の大橋(中央)=エイジェックスタジアム

優勝した作新

9回、安打性の当たりを好捕し仲間に迎えられる作新の大橋(中央)=エイジェックスタジアム 優勝した作新

 春季栃木県高校軟式野球大会兼関東大会県予選最終日は12日、宇都宮市のエイジェックスタジアムで決勝が行われ、作新学院が延長十回タイブレークの末に白鴎大足利を1-0で下し、8大会連続42度目の優勝を果たした。

 作新学院は先発鈴木淳斗(すずきじゅんと)が10回無失点と好投。十回1死二、三塁で北村青玄(きたむらせいげん)の内野ゴロの間に三走が生還し、これが決勝点となった。

 白鴎大足利も先発富山佳緯(とみやまかい)が9回を被安打2の無失点。打線は三回の満塁など再三の好機をものにできず、残塁は12を数えた。

 決勝進出の両チームは31日から、群馬県高崎市などで行われる関東大会に出場する。

昨夏の悔しさ、成長の糧

 辛抱強く耐え続けた先に、歓喜の瞬間が待っていた。作新学院は2安打と苦しみながらも要所を抑え、延長で粘り勝ち。10回完封の2年生鈴木淳斗(すずきじゅんと)は「ほっとした。仲間たちの声かけで励まされた」とチーム一丸の勝利を強調した。