万葉の歌聖柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)に〈明日香川しがらみ渡し塞(せ)かませば流るる水ものどにかあらまし〉の短歌がある。天智天皇の皇女だった明日香(あすかの)皇女(ひめみこ)の死を悼む歌で、「しがらみ」は木や竹で水の流れを止めることを指す