キマダラカメムシがよく集まるケヤキの木の前で生態を説明する栗原さん=5月中旬、宇都宮市睦町

 コメに被害をもたらすイネカメムシは2018年まで、栃木県の絶滅危惧Ⅱ類(Bランク)に指定されていた希少な生物だった。減少から大量発生に一転し、他のカメムシの生息状況も変わっている。温暖化や農業環境の変化が要因とみられ、専門家は学術的な側面から驚きを口にする。