【真岡】真岡工業高と荒町の市複合交流拠点施設「monaca(モナカ)」は26日、モナカを核とした地域活動の活性化に関する連携協定を締結した。同校が本年度から取り組むコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)の一環。両者とも協定を結ぶ初めての相手となった。同校は今後、モナカで生徒らが作った工業製品の販売や展示、出前講座などを行っていく。
同校の魅力を広く発信するとともに、生徒の学習成果を披露する場を確保しコミュニケーション能力を高めることなどが狙い。井上昌幸(いのうえまさゆき)校長は「工業高校離れが進んでおり魅力向上は急務。地域の拠点であるモナカとつながり、さまざまな活動に挑戦していきたい」と意気込む。
協定締結に合わせ、モナカで、同校建設科の生徒がボランティア活動で製作した鹿島神社(西田井)の末社(まっしゃ)の展示を始めた。夏ごろには、組み立て式で組子風の木工ペン立てや、地元を走る蒸気機関車を模した金属製の文鎮を販売する予定。子ども向けの出前講座も行っていく。
この日、井上校長や、生徒会長の宮崎春翔(みやざきはると)さん(18)、副会長の二宮和輝(にのみやかずき)さん(17)と堀野龍馬(ほりのりょうま)さん(17)らがモナカを訪れ、モナカの久保田有紀(くぼたゆき)統括責任者と協定書を交わした。
久保田さんは「モナカは高校生たちが自ら表現するための場所としてぴったり。社会とつながり地域の輪を広げてほしい」と期待を寄せた。宮崎さんは「地域活性化や学校のPRにつなげたい。3年生で取り組む課題研究の発表の場にもなれば」と力強く話した。
(杉浦崇仁)