大阪・関西万博への栃木県ブース出展を前に、大田原市下石上の八木澤竹芸で会場に展示する竹製アユのオブジェの制作が大詰めを迎えている。

工房に吊り下げられた巨大アユのオブジェ=29日午後0時10分、大田原市下石上
出展期間は6月27~29日の3日間。いずれも県伝統工芸士の八木澤正(やぎさわただし)さん(71)と登丸久(とまるひさ)さん(58)が那珂川を泳ぐアユをイメージした作品を手がけている。
29日は、全長3メートルのアユの仕上げ作業が進められた。ヒレは細く割った竹を扇のように広げて再現。水の流れを表現するため、波打たせた竹を側面に編み込んでいった。
八木澤さんは「竹工芸家になり50年目の大仕事。生き生きとしたアユにしたい」と意気込んでいる。万博終了後は、県なかがわ水遊園(同市佐良土)に展示される予定。

巨大なアユのオブジェの製作を製作する八木澤さん=29日午後1時、大田原市下石上

本物さながらの魚影が浮かび上がる巨大なアユのオブジェ=29日午後0時50分、大田原市下石上
(文・写真 磯真奈美)