奥にある普賢菩薩坐像などの応急処置をする森崎さん(左)を見守る宮野さん(中央)と松本副住職

 【鹿沼】下沢の仏像修理工房「三乗堂」は、能登半島地震の被災地の寺を訪れて、壊れた仏像などの応急処置に当たっている。被災した文化財の廃棄や散逸を防ぐ文化庁の「文化財レスキュー事業」の一環で、昨年度は3回にわたり計12日間、現地で作業した。5月21日も森崎礼子(もりさきれいこ)さん(36)が石川県七尾市の古刹(こさつ)・海門寺に出張して、大破した仏像を組み立てるなどした。