【茂木】少子化から町内4小学校の統廃合を検討してきた町は3日、本年度で須藤小を廃校し、来春から茂木小に統合する方針を明らかにした。同日の定例町議会一般質問で、古口達也(こぐちたつや)町長らが石塚正美(いしつかまさみ)議員の質問に答えた。
町は昨年から、逆川、中川、須藤小の茂木小への統合を検討。年明けからは各学区でアンケートや住民説明会を重ねてきた。その中で児童数38人と最も少なく、今春入学の1年生も1人という須藤小を先行して統廃合する方針を決めた。逆川、中川小の統廃合は時期も含めて検討中としている。
町が1月に行ったアンケートによると、統廃合について「情報が出そろわないと判断できない」という声が目立ったが、須藤小については6割が「教育環境の充実のためにはやむを得ない」との回答だったという。また石塚議員の「(小中一貫の)義務教育学校にしては」との提案に対し、町側は「小学校の統廃合を最優先に進めたい」との姿勢を示した。
関栄二(せきえいじ)教育長は「須藤小は今後も児童数の増加は見込めず、来年度以降は全てのクラスが複式学級になってしまう」と説明。古口町長は「保護者から不安の声も挙がり、4校存続が難しくなってきた。苦渋の決断」と話した。