金属盗被害防止啓発動画の一コマ

 県内の太陽光発電施設で相次ぐ金属ケーブルの盗難被害を防止しようと、県警と日本損害保険協会関東支部栃木損保会は7日までに、啓発動画「太陽光発電施設におけるケーブル盗難に注意!」を制作した。

 動画は約2分30秒。施設事業者側の対策として、防犯カメラやライト、警報装置の設置などを説明しており、窃盗犯が下見をすることを想定して不審な車や人物を見かけたら110番するよう呼びかけている。

 同損保会加盟の損害保険会社を通じて施設事業者に紹介する。ユーチューブの県警生活安全企画課公式チャンネル「ルリちゃんねる」で5月下旬から公開している。

 同課によると、2024年に認知した金属盗は前年比349件増の1813件。そのうち太陽光発電施設の被害は1225件に上った。犯人グループの摘発や事業者側の対策が進み、今年の金属盗は4月末時点で前年同期比469件減の298件となっている。