今年誕生したコウノトリ3羽のうち巣立ちが確認された「はる」(左)=9日午前、小山市下生井(小山市提供、わたらせコウノトリライブカメラの映像から)

 小山市は9日、同市下生井の渡良瀬遊水地の人工巣塔で今春生まれた国の特別天然記念物コウノトリのひな3羽のうち、1羽の巣立ちを確認したと発表した。

 市によると、9日午前7時56分、雄の「はる」が人工巣塔から飛び立ち着地したのを現地で観察していた住民が確認した。市によると、誕生から73日目での巣立ちとなり、比較的遅いが成育は順調だという。他の2羽「天翔(あまと)」と「結水(ゆうすい)」も雄で、近く巣立つとみられる。個体識別のため、はるには黒、天翔には黄、結水には青のリングがそれぞれ右足首に装着されている。左のリングはいずれも緑。