自治会離れが全国的に問題となる中、足利市の自治会加入率が8年連続で県内1位を維持している。市のまとめによると、2024年度の加入率は82・2%で、2位は佐野市の82・0%だった。足利市が人口14万人弱の「県内第4の都市」であることを鑑みれば、“大健闘”といえる。高い加入率の理由を探ってみた。

 「役員になりたくない」「介護、育児で活動に協力する時間がない」などの理由から、住民の任意団体である自治会加入を敬遠する人がいるのも事実だ。総務省などの報告書によると、20年の全国600市町村の平均加入率は71・7%。10年間で6・3ポイント下落した。