江藤拓(えとうたく)前農相の「コメを買ったことがない」発言で注目された、コメをつくる知人や親戚らから無償または安く入手する「縁故米(えんこまい)」。本紙を含む地方紙など19紙の合同アンケートによると、コメ価格上昇後の対応について「(縁故米を)より多く入手している」と答えた県民は2割を超え、他県民の割合を大きく上回った。「令和の米騒動」を受け、より安価な縁故米に頼ろうとする県民生活の一端が浮かび上がった。

 アンケートは「あなた発 とちぎ特命取材班」など読者とつながる報道に取り組む全国19紙が5月9~23日に実施。全国の7110人が回答し、このうち栃木県民は772人だった。

 コメ価格上昇後の対応を選択式(複数回答可)で聞いたところ、「(縁故米を)より多く入手している」を選んだ県民は176人(23%)で2番目に多かった。最多は「パンや麺類などを増やした」の260人(34%)、3番目は「安いコメを求め、複数の店を探し回っている」の114人(15%)だった。

 有料部分に分析やアンケート回答など