商品を買い求める生徒たちでにぎわった、ともだち作業所の焼き菓子販売

 【益子】茂木町の障害者就労支援施設「ともだち作業所」による焼き菓子の定期販売がこのほど、益子芳星高で始まった。同作業所にとっては念願の定期契約で今後は毎月第1、3火曜に同校で、利用者がラベル貼りなどを担ったクッキーなどを売っていく。

 同作業所はこれまで、町役場や町内のイベントなどで焼き菓子を販売してきた。さらに安定的な収入の確保や、利用者と高校生との交流を模索する中で同校との契約が実現した。

 同作業所の職員と利用者が昼休みに同校を訪れ、クッキー、ドーナツ、シフォンケーキの3種類を各200円で販売。生徒たちの反応も上々で、販売開始とともに行列ができた。同作業所によると、持ち込んだ商品の約8割が売れたという。

 ドーナツを食べた3年高橋慶士(たかはしけいと)さん(18)は「食感が良く、とてもおいしかった」と満足した様子。店頭に立った利用者の金田堅人(かねだけんと)さん(26)は「定期販売の願いがかなった。販路がもっと広がってほしい」と話した。