太平洋戦争末期の沖縄戦犠牲者などの氏名を刻んだ石碑「平和の礎(いしじ)」(沖縄県糸満市)を巡り、本県出身者の追加刻銘が10年以上行われていない。刻銘漏れの戦没者がいる可能性を指摘する声がある一方、県は11年前を最後に遺族からの要望がないことを理由に刻銘を申請していない。他県では遺族の意思に関係なく行政が追加申請に取り組む例もあり、有識者は「戦争の実相を残すためにも、全戦没者の名前を刻むよう努力する必要性がある」と刻銘の大切さを訴える。

沖縄戦犠牲者らの氏名が刻まれた平和の礎。毎年刻銘者は増えている=5月下旬、沖縄県糸満市の平和祈念公園
沖縄県は毎年、各都道府県などを通じて平和の礎への追加刻銘を受け付けている。2023年に365人、24年に181人、25年に342人が新たに刻まれ、刻銘者数は24万人を超えた。
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