【小山】迅速な通報や的確な応急手当てで心肺停止の傷病者救助に貢献したとして市消防本部は18日、古河機械金属の男性社員3人に感謝状を贈った。
3人は住田行常(すみだやすのぶ)さん(47)=若木町2丁目、菅原歩(すがわらあゆむ)さん(37)=暁2丁目、和田航平(わだこうへい)さん=喜沢。4月1日午前7時15分ごろ、若木町1丁目の同社内で同僚の60代男性が意識を失っているのに気付き、連携して119番通報や社内に設置されている自動体外式除細動器(AED)の使用や心臓マッサージを施すなどの救護措置を継続した。その結果、男性は回復し数日間の療養を経て社会復帰できた。
同本部で行われた感謝状贈呈式で中田保幸(なかだやすゆき)消防長は「皆さんの連携の取れた措置のおかげで傷病者が回復できた。人命救助に携わる立場として大変心強くありがたい」と感謝した。
異変に気付いて応急措置を施した住田さんは「声をかけても反応がなく普通ではないと感じた」、AEDを運び住田さんと協力して対応した菅原さんは「できることをやろうという思いで行動した」と回顧。119番した和田さんは「無我夢中だったが、消防の指示があり自我を保つことができた」と安堵(あんど)の表情を見せた。