熱中症対策を強化して開催される山あげ祭=2018年7月

 【那須烏山】山あげ祭の実行委員会は猛暑での開催が予想される来月25~27日の今年の祭りで、熱中症対策を充実させる。同24日の前夜祭を含めた期間中に16回行う奉納余興の野外歌舞伎で、体調不良者を一時的に受け入れる休憩所を各公演場所付近に配置。多数の来場者を受け入れられる山あげ会館前での公演を夜間にも実施する。実行委は「安全に観覧してもらえる環境を整え、多くの来場者で祭りが盛り上がってほしい」としている。

 当番町のエリアを中心に、烏山市街地各所で可動式舞台での野外歌舞伎を昼夜問わずに披露する山あげ祭。気温が上がりやすい正午や午後1時開演の公演もあり、祭り関係者や観客の熱中症対策が課題となっている。昨年は、外気温37度超えで屋内公演に切り替えるなどとする判断基準を初めて定めた。