県環境森林部は25日、那須町梓と鹿沼市板荷(いたが)の井戸各1カ所からヒ素が環境基準を超えて検出されたと発表した。いずれも発生源の特定はされておらず、健康被害の報告もない。
県が5月に行った地下水調査で1リットル当たり0・01ミリグラム以下の基準値を超える値を検出した。那須町の井戸では1リットル当たり0・014ミリグラム、鹿沼市の井戸では0・037ミリグラムだった。
6月に県と両市町が周辺の井戸計26カ所を調査したが、全ての井戸で基準値を下回った。
県は基準を超えた井戸の利用者に井戸水を飲まないように指導したほか、汚染井戸や下流の非汚染井戸で定期的な調査を実施するとしている。