宇都宮地方気象台は26日午後4時23分、「大雨と雷及び突風に関する栃木県気象情報」を発表した。栃木県内では26日夜遅くにかけ、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒するよう呼びかけている。また、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意が必要という。

◇最新の防災・気象情報

 気象台によると、前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響で、県内では26日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った激しい雨や、非常に激しい雨が降る所がある見込み。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には、警報級の大雨となる可能性がある。

 気象台は発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけている。また、降ひょうの恐れもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意が必要という。

 26日に予想される1時間降水量は、多い所で北部、南部ともに50ミリ。

 26日午後6時から27日午後6時までに予想される24時間降水量は、多い所で北部、南部ともに80ミリ。

 気象台によると、これまでに降った雨で地盤の緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まる恐れがあるという。降り始めの24日正午から26日午後4時までの降水量(アメダス速報値)は、那須高原で173・5ミリ、日光市五十里で99・5ミリとなっている。