JR宇都宮線開業140周年を記念して16日から販売される駅弁の試作が進んでいる。

厨房にずらりと並ぶ記念駅弁の試作品=4日午前8時20分、益子町塙
JR東日本大宮支社が、1893年から宇都宮駅近くで弁当製造販売を続けてきた「松廼家(まつのや)」(益子町)と共同で開発。人気食材を集めた「いっこく野州どり山菜弁当」(1200円)として計千個を売り出す。
4日は従業員が午前5時半から準備作業に入り、約20個を試作。県産コシヒカリとチタケ、カンピョウのご飯、県産ブランド鶏「いっこく野州どり」を小林酒店(鹿沼市)の酒かすで焼いたかす焼など17品を、見栄え良く盛り付けていった。

厨房にずらりと並ぶ記念駅弁=4日午前8時15分、益子町塙
記念駅弁の包装紙には、オレンジ色と緑色のデザインから「かぼちゃ電車」の愛称で親しまれた旧車両をあしらった。県内では16日に石橋駅、26日に宇都宮駅、8月30日に小山駅で販売する。

「かぼちゃ電車」の愛称で親しまれた旧車両デザインの包装紙=4日午前8時35分、益子町塙
松廼家の星野至紀(ほしのゆきのり)営業部長は「原点回帰の弁当で醸造酒にも合う。一品ずつ郷愁、旅情とともに味わってほしい」と話していた。
(永嶌理絵)