高根沢町在住のアーティストTakumaさん(22)が26日から、文星芸術大の卒業制作展で最優秀賞を受賞したことを記念する個展「Takuma展」を二荒町のカクイチBLDで開く。
Takumaさんは発達障害があり、コミュニケーションに難を抱える。7歳で書道を始め、高校1年から書道用の筆と半紙を使って絵を描く「ドローイング」に取り組み始めた。現在は和紙にさまざまな筆を使って絵を描く独自のスタイルで活動している。今春、同大美術学部総合造形専攻日本画分野を卒業した。
卒業制作展には動物が描かれた大小58枚のパネルで構成する大作「絶滅危惧種と絶滅した動物」を出展し、最優秀賞を受賞した。アフリカゾウやオオワシなどを鮮やかな色使いで描き上げ、新しい表現方法を取り入れている点などが高く評価されたという。
一般の人にも広く見てもらう機会を設けようと、個展開催を企画した。同作品のほか、新作などを展示する。ポストカードやクリアファイルなどのグッズ販売もある。Takumaさんは「卒業制作は100年以上前に絶滅したとされるニホンオオカミに強くひかれ、絶滅には人間が関わっていることを知って描こうと思った」とした上で「特に若い世代の人に見てもらいたい。絶滅の危機にある生き物にもっと目を向けてもらうきっかけになれば」と来場を呼びかけた。
入場無料。8月10日まで。正午~午後6時(最終日は4時)。火曜、水曜休み。問い合わせはインスタグラム(@takuma.sumi_)へ。