教室に置かれた模擬投票箱に一票を投じる生徒=6月下旬、宇都宮東高

 選挙権の対象年齢が18歳に引き下げられて10年目。栃木県内では10代の投票率が全国値を下回り続けている。教育現場は高校生らへの主権者教育を進める一方、選挙などを扱う授業の時間数は限られ、内容をどこまで工夫するかは担当教員の裁量や学校による熱量の差で異なる側面もあり、在り方の模索が続く。幼いころからの教育が効果的として、高校以前からの長期的な視点に立った取り組みを求める声も上がる。