宇都宮地方気象台は17日午前6時13分、「大雨と雷および降ひょうに関する栃木県気象情報」を発表した。栃木県では、引き続き17日夕方にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒するとともに、落雷や突風、降ひょうに注意するよう呼びかけている。
気象台によると、太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の影響で、県内は引き続き17日夕方にかけ、大気の状態が非常に不安定となる見込み。これまでに降った雨により地盤が緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まる恐れがあるという。
雨の降り始めの14日午後5時から17日午前5時までの降水量(アメダスによる速報値)は、奥日光中禅寺湖畔172.5ミリ、那須高原161.5ミリ、日光市五十里156.5ミリ。
県内では17日夕方にかけて、雷を伴った激しい雨の降る所がある見込み。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合、警報級の大雨となる可能性があるという。
予想される17日の1時間降水量は、いずれも北部、南部とも多い所で20ミリ。
18日午前6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で北部、南部とも40ミリ。
気象台は、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけている。降ひょうの恐れもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意が必要という。