実相院の本堂に残る「桁の足跡」。中央に右足の跡が見て取れる

実相院の本堂に残る「桁の足跡」

実相院の本堂に残る「桁の足跡」。中央に右足の跡が見て取れる 実相院の本堂に残る「桁の足跡」

 大田原市佐久山にある曹洞宗「実相院」。本堂の入り口に立って上を見ると、屋根を支える太い材木に「桁(けた)の足跡」と伝わる人の足跡があるのが分かる。なぜ“汚れ”とも取れる足跡が寺に残されているのか。森睦朗(もりむつろう)住職(45)に聞いた。

 同寺は那須与一宗隆(なすのよいちむねたか)の兄久隆(ひさたか)を始祖とする福原(ふくわら)氏の菩提寺(ぼだいじ)。「桁の足跡」は江戸時代の文政年間、本堂再建の際に残されたと伝わっている。