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 国内希少野生動植物の水草「シモツケコウホネ」が日光市小代の水路で見頃を迎えている。23日も夏空の下、かれんな花が清流に彩りを添えていた。

夏空の下、黄色い花を咲かせるシモツケコウホネ=23日午前10時25分、日光市小代
夏空の下、黄色い花を咲かせるシモツケコウホネ=23日午前10時25分、日光市小代

 スイレン科の多年草。保全活動を行う「シモツケコウホネと里を守る会」によると、開花時期に水面から10~20センチほど茎を伸ばし、鮮やかな黄色い花を咲かせる。花は数日で倒れ込むように沈み、赤い実を付ける。

 この日は約80メートルの水路に140本ほどの花が顔をのぞかせていた。同会の柴田由子(しばたよしこ)代表(73)は「毎日、水温や花数などを確認している。川面にひっそりと咲く花を多くの人に見てほしい」と話した。見頃は9月末まで続く。

(磯真奈美)