県道小山結城線に立つ「和談坂」の看板

 栃木県道小山結城線を茨城県結城市方面に向かうと、県境近くで「和談(わだん)坂」と書かれた看板が目に入る。車で通るとほとんど気付かないくらいの緩やかな坂だが、ここは国史跡「中久喜城跡」の名前の由来となる兄弟武将の和談が行われた場所とされる。「中久喜には和睦の喜びを久しく忘れないように、という願いが込められている」。地元の小川悟郎(おがわごろう)中久喜自治会長(74)は、こう解説してくれた。