滝行に挑戦する子どもたち

 【栃木】お寺の修行体験を通じて夏休みの思い出や居場所づくりに役立ててもらおうと、真言宗智山(ちさん)派の若手僧侶らで組織する「栃木智山青年会」は25日、出流町の満願寺で交流イベント「寺族子弟温習会(じぞくしていおんしゅうかい)」を開き、小学生ら43人が滝行や読経に挑戦した。

 同会が毎年主催し今年で49回目。今回は県内で活動する僧侶の家族やその知人らが集まり、参加者数はここ数年で最多に上った。

 安全祈願の合掌を済ませた参加者は「不動滝」で滝行に挑んだ。約5メートルの高さから激しく流れ落ちる冷たい水に打たれながら身を清めた。

 本堂近くの会館では願い事を書き添えたお守りを手作り。本堂では護摩(ごま)修行を行い、大きな声でお経を唱えた。滝行を体験した宇都宮市清原南小3年丹羽凱星(にわかいせい)さん(8)は「冷たくて気持ち良かった。暑さに負けずに夏休みを過ごしたい」と話した。