宇都宮市消防出初め式やふるさと宮まつりでも披露され、長年市民らに親しまれてきた宇都宮鳶木遣(とびきや)り保存会の「はしご乗り」が今夏で見納めとなる。後継者不足などが背景にあり、宮まつり最終日の8月3日が最後のお披露目。古川芳男(ふるかわよしお)会長(77)は「私の代で途絶えさせていいのかと毎日考えて本当につらい。だが、これも時代の流れ。木遣り唄はできる限り続けたい」と思いを明かす。
はしご乗りは木遣り唄、まとい振りと合わせた「宇都宮鳶木遣り」として市無形文化財に指定される伝統芸。保存会によると、宇都宮は城下町で火事が多く、江戸時代には町火消し組織が存在したという。高所で危険な作業をこなすとびが火消しの役目を担い、はしごに乗り火災現場を確認した。その勇壮さや技がはしご乗りとして現代に伝承されてきた。
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