連日厳しい暑さに見舞われる中、県産バナナブランド「とちおとこ」の収穫作業が、真岡市西高間木(こうまぎ)のバナナ農園「ララファーム」で繁忙期を迎えている。

ぎっしりと実った県産バナナブランド「とちおとこ」の収穫作業=31日午前11時、真岡市西高間木
同園は同市出身の豊田恵介(とよだけいすけ)さん(37)らが2021年に開業、23年に初収穫した。今年は同所に加え、壬生町にも温室を整備。計46アールで香り高く濃厚な味が特徴の品種「三尺」を育てている。

県産バナナブランド「とちおとこ」。甘く香りが強い品種「三尺」を栽培している
通年収穫しているが、今年初の真夏日を記録した5月末から繁忙期に入った。約1週間低温で追熟させた後、県内のスーパーやホテル、直売所に卸すという。

収穫したバナナを小房に切り分ける長谷川さん
31日は農園管理者の長谷川優斗(はせがわゆうと)さん(37)が、ぎっしりと実が付いた房から10~20本ずつ丁寧に切り取っていった。長谷川さんは「暑ければ暑いほど生育がいい。需要に追いつけるよう、この先も暑さに期待したい」と大粒の汗を拭った。