【大田原】本格的なクラシックコンサートを親子で楽しむ「クロネコファミリーコンサート音楽宅急便」(ヤマトホールディングス、とちぎテレビ主催)が29日夜、本町1丁目の那須野が原ハーモニーホールで開かれた。本県開催は11年ぶり。約1200人が来場し、プロが奏でる本物の音色に酔いしれた。
国内外で活躍する飯森範親(いいもりのりちか)さん指揮の東京交響楽団が出演し、ビゼーの歌劇「カルメン」やラヴェルの「ボレロ」などの名曲を優雅に演奏。地元の那須野が原少年少女合唱団は合唱組曲「あめつちのうた」で協演し、美しいハーモニーを響かせた。
指揮者体験で指揮台に立った作新学院高2年渡部瑛太(わたなべえいた)さん(16)は「クラスのみんなに自慢できる貴重な経験。生のオーケストラは映像と違って迫力満点だった」と満足そうだった。
ロビーでは交通遺児向けのチャリティー募金が行われ、集まった浄財は下野奨学会に贈られた。