奥日光の日光二荒山神社中宮祠で「男体山登拝大祭」が始まり、男体山(2486メートル)の夜間登山が1日解禁された。約500人が山頂で御来光を期待したが、濃霧でお預けとなった。夜間登山は3日まで。

霧に覆われた山頂で、御来光の方向を見て万歳する登山者ら=1日午前4時55分、男体山山頂
午前0時に男体山へ通じる登拝門が開かれると、待ち望んでいた登山客が次々と入山。同1時45分に日光山輪王寺護摩堂の畠山慈朋(はたけやまじほう)執行(48)が山頂に一番乗りし、夜明け前までに続々と登山客が登頂した。

男体山頂から中禅寺湖方面の夜景=1日午前1時45分
東の空の美しい朝焼けが濃霧でさえぎられたのは、日の出約20分前の同4時半過ぎ。御来光は拝めなったが、登山者たちは登拝祭を祝って万歳を繰り返した。
日光市瀬尾、会社員斎藤利夫(さいとうとしお)さん(62)は「御来光は残念だが、男体山に毎年登ることで自信がつく。来年も来ます」と話していた。

夜明けが迫る中、中禅寺湖を背に男体山を登る登山者たち