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戦場ケ原で進む木道の改修工事=6日午後1時30分、日光市中宮祠(超広角レンズ使用)

カーブに合わせて切断される木材

戦場ケ原で進む木道の改修工事=6日午後1時30分、日光市中宮祠(超広角レンズ使用) カーブに合わせて切断される木材

 奥日光の戦場ケ原で、老朽化した散策路の木道改修工事が進んでいる。現在は青木橋南側の湿原約230メートル区間で作業しており、11月までに完了するという。

 環境省日光国立公園管理事務所によると、前回の整備から10~20年が経過し、湿原特有の湿気や地盤の悪さ、凍上の影響で腐食や傾きといった老朽化が進行。2023年度と25年度の2カ年に分けて改修工事を行っている。

 今回は、景観を楽しみながら散策できるように床板の幅を1・5メートルから2メートルに広げるほか、支柱をアルミ材に変えたり鉄のくいを打って補強したりすることで耐久性向上を図っている。

 木材は全て県産スギを使用。6日は職人2人が手作業で木材の大きさをそろえたり、カーブに合わせて切断したりしながら設置した。同事務所で自然保護やインフラ整備を担当する福地壮太(ふくちそうた)国立公園保護管理企画官(43)は「木道から降りて湿原を踏み荒らさないなど、ルールを守って楽しんでほしい」と話した。

(文・写真 森田大地)